松元沙織

日本看護協会 緩和ケア認定看護師
緩和ケアはホスピスや緩和ケア病棟など病院で提供されるものという印象を抱いている方も少なくないかもしれません。しかし、緩和ケアは療養場所に関わらず病気とともにさまざまな苦しみを抱えておられるすべての方が対象です。私はこれまで、訪問看護を通して数多くの自宅での看取りを経験してきました。住み慣れた我が家で自分らしく過ごされる方々は、人生の最期の瞬間までいきいきとされ、穏やかに最期の時を迎えられる方が多いと感じています。介護するご家族も、一番身近にご本人の変化を感じながら現状を受け入れていくことで、「大切な人の死」という悲しい現実がありながらも和やかな看取りの場が生まれます。2025年問題の課題である「最期まで住み慣れた地域で暮らす」を可能にするためには、在宅での看取りに対応できるより多くの人材が地域に必要だと感じています。自らの経験を活かし、ななーる訪問看護ステーションでは看護実践を通して在宅での看取りに対応できる人材育成に力を注いでまいります。
2008年 三重県立看護大学卒業
名古屋市立大学病院、淀川キリスト教病院ホスピスに勤務
ホスピスでの患者さんとの出会いをきっかけに緩和ケアを志す
2014年から8年間訪問看護ステーションで在宅看護の実践およびご自宅での看取りを支援
2021年 緩和ケア認定看護師教育課程修了
2022年 入職