ごあいさつ

日本における「在宅看護」は、まだまだ歴史の浅い分野です。1992年に最初の「訪問看護ステーション」が誕生し、1994年には、看護師養成課程に「在宅看護論」が新設されました。近年、少子高齢化や多様な疾患、背景への対応ニーズから、訪問看護ステーション数は急速に増加しています。大学教育においても、2022年には「在宅看護論」から「地域・在宅看護論」へと名称変更し、単位数が増加しました。在宅看護への社会的ニーズは高まる一方で、他領域と比較すると在宅看護の研究はまだまだ少ない状況です。その一因として、訪問看護を担う実践者と研究者の距離が遠いことがあるように思います。デベロップメントセンターは、実践者と研究者が集い、手を取り合うことで、在宅看護の質を向上し、さらには在宅療養を望む人々のよりよい生活の実現を手助けする場になりたいと考えています。

ななーる訪問看護デベロップメントセンター
センター長 石川武雅

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