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国際誌『SAGE Open Nursing』に共同研究論文が掲載されました

ななーる訪問看護デベロップメントセンターの研究員 石川武雅が共同研究者として参画した研究論文が、国際学術誌『SAGE Open Nursing』に掲載されました。

論文タイトル

Hospital Experience and Recovery Orientation Among Psychiatric Home-Visit Nurses: A Cross-Sectional Study

掲載誌

SAGE Open Nursing

論文概要

本研究は、日本の精神科訪問看護師を対象として、精神科病院での勤務経験と、リカバリー志向の態度および知識との関連を検証した横断研究です。

全国から無作為に抽出した1,500か所の訪問看護事業所を通じてWeb調査を実施し、看護師237名の回答を分析しました。リカバリー志向の態度はRecovery Attitudes Questionnaire、リカバリーに関する知識はRecovery Knowledge Inventoryを用いて評価しました。

分析の結果、精神科病院での勤務年数は、リカバリー志向の態度全体やリカバリーに関する知識とは明確な関連を示しませんでした。一方、リカバリーの可能性を信じる態度を示す一部の下位尺度とは、小さいながらも正の関連が認められました。

また、探索的な分析では、精神科訪問看護を専門とする事業所の看護師は、一般の訪問看護事業所の看護師よりもリカバリー志向の態度が高い一方で、リカバリーに関する知識は低い傾向が示されました。

主な論点

  • 精神科病院での勤務年数とリカバリー志向の態度全体には明確な関連がみられなかったこと
  • 精神科病院での経験年数だけでは、リカバリーに関する幅広い知識や態度を十分に説明できない可能性
  • 精神科訪問看護を専門とする事業所と一般の訪問看護事業所との間で、リカバリーに対する態度と知識に異なる傾向がみられたこと
  • 勤務経験だけでなく、体系的な教育、組織文化、実践を振り返る機会などを検討する必要性

本研究の意義

日本の精神科訪問看護では、診療報酬上の要件として、精神科病院等での勤務経験または所定の研修の修了が求められています。

本研究の結果は、精神科病院での勤務経験が一定の意義を持つ可能性を示しつつも、勤務年数だけでは、地域生活を支えるために必要なリカバリー志向の実践能力を十分に捉えられないことを示唆しています。

精神科訪問看護における人材育成を考えるうえでは、経験年数だけでなく、リカバリーに関する体系的な教育や、組織内での継続的な学習環境を整備することの重要性を提起する研究です。

論文の詳細:https://doi.org/10.1177/23779608261467143

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