ななーる訪問看護 研究助成金プロジェクトの代表を務めるセンター長へ、インタビューを行いました。
センター長 石川武雅
なぜ、研究者助成金プロジェクトを実施しているのですか?
一番は、訪問看護分野の研究の後押しになればいいと思っています。このプロジェクトを通じて、新しい技術やケア方法が産まれてくるとすごく面白いなと思います。
ただ、訪問看護の世界では、色々考えて行っているいいケアがあるのに、その効果が検証されていないものも多くある気がしています。そういったものに焦点を当てて、意味があることだと証明していくことも重要で、どちらも大切にしていきたいと思います。
実践の現場から見えることも大切にされているのですね
はい。もしかすると、そういった研究の過程で「みんなこうやってやっているけど、本当はこうした方がいいんじゃないか」みたいなことも出てくると、訪問看護全体がよくなっていくんじゃないかと思います。助成金プロジェクトによって、今までしてきたことを振り返り、新しいものが産まれることに少しでも貢献できたらうれしいです。
また、この研究プロジェクトを通じて、研究者同士や現場の実践者との繋がりも産まれたらと思います。そのために、贈呈式だったり、報告会だったりを企画しています。互いにどんな研究をしているのかを知り合い、次の研究へのモチベーションやアイデアに繋げていく、実践者はその研究に触れて、実践に活かしていく、そんな流れができたらいいなと思います。
どのような方にご応募いただきたいですか?
ただ助成を受けて研究して、報告書を出しておしまい、というような助成を望んでいる方には、あまり向いていないかもしれないと思っています。研究を通して、色々な人との繋がりを増やしたり、研究成果をアピールしたりできる方に応募いただきたいと考えています。
直接的でなかったとしても、その研究の先に実践者の看護やケアに繋がったり、療養者さんに還元できたりということを目指しているような研究に助成できれば思います。そういった研究なら、たとえ小さなプロジェクト、小さなsomething newしか示せないかもしれない研究でも、お手伝いできればうれしいです。
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