杣木佐知子

私の臨床経験は、高度救命救急センターのICUと外来での経験と訪問看護ステーションの経験があります。しばらく、看護を離れた職を経験した後、大阪府立大学看護学研究科で在宅看護学の修士号を取得し、現在、大阪医科薬科大学 看護学部で助教をしております。また、大阪府立大学(現、大阪公立大学)人間社会システム科学研究科で、情報学を学んでおり、訪問看護ステーションの人材育成を中心とした、ICTを活用したシステムに関する研究を行っております。
看護以外の職を経験して気付いたことは、看護という職の素晴らしさでした。また同時に、他業種ではデジタル化が進んでいる一方で、看護業務はアナログ的で、業務のスリム化が遅れていることで、慢性的な人材不足が続いていることを感じました。高齢化が進み、看護の需要が膨らむ中で、業務のスリム化は必要不可欠であると感じています。
現在、ディベロップメントセンターの研究員として、訪問看護ステーションの実態と照らし合わせながら研究を進めることができる環境が得られたことを大変嬉しく思っており、研究成果を現場に還元できるように、研究を進めていきたいと思っております。